長繊維強化樹脂射出成形(LFTインジェクション成形)
樹脂成形技術はカーボン繊維複合材、ガラス繊維複合材といった高強度技術の進歩とともに用途開発が進み、確実に市場を拡大しています。
弊社では、原料販売から高強度樹脂製品の製品加工、販売まで広範囲にご要望に合わせてお応えしています。金属代替、樹脂化へのソリューションもご提案しています。
長繊維強化樹脂射出成形(LFT射出成形)
特殊なスクリュー形状とノズル径の大型化により樹脂の混練、
射出を行う際に、含有する繊維長を維持したまま成形を行うことの出来る特殊射出成形機を導入致しました。
長繊維強化樹脂LFT(Long Fiber Thermoplastics)を用いた射出成形により、自動車のアームレスト芯材、
グローブボックス部品等の成形受託加工を行っております。
約7mmのGF長繊維強化樹脂原料を用いて成形し、成形品を燃焼し残存したガラス繊維の繊維長を測定したところ平均繊維長3mm以上維持している事が確認出来ました。
剛性と高い衝撃強度を併せ持つ樹脂成形品が得られます。
連続した繊維が平行に充填されたペレットを用いた射出成形法
・繊維の長さが数ミリ単位と長いため衝撃強度が高い
・長繊維が細部にまで充填でき、リブ補強の活用などで強度を補うことが可能
・造形の自由度が高く、高強度かつ低コストで成形可能
長繊維強化樹脂射出成形の主な特徴
・弊社所有の特殊射出成形機での成形により、ペレットの繊維長を維持したまま成形が可能、曲げ弾性率、曲げ強度が高い
・低温から高温まで高い衝撃強度を保つ
・ソリ変形が小さい、線膨張係数が小さい、流動性に優れる⇒寸法安定性が高い、成形性に優れる
長繊維強化樹脂射出成形に使用される樹脂、繊維の一例
樹脂 | PP | PA | PPS | PC |
特性 | 耐熱性、機械的強度が比較的高い | 耐熱性が高い 耐衝撃性が高い | 機械的強度が非常に高い 耐熱性が非常に高い | 耐候性が高い |
繊維 | ガラス繊維 | カーボン繊維 | ステンレス繊維 | アラミド繊維 |
特性 | 高機械強度 | 高強度・導電 | EMIシールド/除電 | 摺動・摩耗 |
成型設備
550t射出成形機 JSW J550E−U
- 仕様 -
・盤面サイズ 900mm×900mm
・射出圧力 1,560kgf/cm3
・射出容量 2,825cm3
スクリュの深溝化、ノズル径の大型化により長繊維を維持したまま射出成形が可能
問い合わせフォーム
お気軽にお問い合わせください。
※印の項目が必須入力となります。必ずご記入ください。